構造
木造軸組工法
木造軸組工法は、日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略・発展させたもので、在来工法とも呼ばれています。 主に柱や梁といった軸組(線)で支える構造のため、壁や床(面)で支える2×4工法より、設計自由度が比較的高めの工法であります。
当社では強度を高める耐力壁と制振装置を配置し、耐震性と制振性を兼ね備えた地震に強い家造りを実践しています。
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木造軸組工法
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2×4(ツーバイフォー)工法
- 開口部が大きく採光、通風に優れています。
- どんな敷地も最大限に活用できます。
- 将来の増改築や間取り変更も容易です。
柱と梁で支える軸組工法を採用していますので、可変性に優れ、将来的な間取変更にも対応できます。
FWP(ファミティウォールパネル)
耐力面材を用いない片筋交い壁と比べると壁倍率4倍
※筋交い15mm×90mmの場合
壁面に、1枚ものの「ファミティウォールパネル(構造用MDF)」を土台から胴差、胴差から桁まで張り付けて一体化し、面で支える構造にします。
そうすることで荷重を一点ではなく全体でバランスよく力を分散することができるため、耐震強度が大幅に強化されます。
ファミティウォールパネルは、壁倍率4倍の国土交通大臣認定を取得しており、従来の筋交い入り壁の2倍の強度となります。また、面構造が引張・圧縮どちらの力にも抵抗し、一方向だけでなく反対方向に対しても強さを発揮し、筋交いのように壁内部に部材が出てこないので、断熱材を充填しやすくできます。
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一般的な家
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ファミティホームの家
軸組工法を採用し、更に1枚もののファミティウォールパネル(構造用MDF)を柱の外側にバランスよく施工する事で、外壁面を一体化させ耐震強度をUPします。
制振装置 F-guard
国立大学法人東京工業大学の笠井教授との共同開発で生まれた「F-guard」は、特殊な形状に加工された鋼材ダンパーを取り付けることで、地震の揺れに耐える「耐震」と揺れを吸収する「制振」の両方の役割を担います。
地震で外からの力が加わると鋼材ダンパー(ブレース支持部分)が変形してエネルギーを吸収し、熱エネルギーに変換されることで、家の軸組みを守ります。
建物の変形を最小限に抑えて内外装の損傷を防ぐので、大地震の後でも補修工事が最低限に抑えられます。
また、家全体の揺れを抑えるので、人や家財の転倒防止に効果があり、安全性はもとより財産保持性も高まります。
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一般的な家
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ファミティホームの家
- 大地震の際には、特殊な形状に加工された鋼材ダンパーが変形し揺れを熱エネルギーへ変換することで地震エネルギーを吸収します。
地震エネルギーを熱エネルギーに変換し、揺れを吸収する制振装置F-guardを標準装備しています。 耐震に加え、数百年に一度レベルの地震に対し大きな効果を発揮するので、次世代にわたり安心です。
- 壁倍率5倍
- 制振装置でありながら建築基準法上の耐震壁として5倍の国土交通大臣認定を受けているので、従来難しかった間仕切り壁での高耐力壁を設ける事が出来、より高い耐震性を確保出来ます。
- 制振効果
- 幾何学的に合理性の高い形 状で、「制振壁」として地震の 振動を効率よく吸収します。
ファミティウォールパネルとの相性も抜群です。
- 安心のメンテナンスフリー
- すべてJIS規格の鋼材を使用。
また、自動車などに使用される「カチオン電着塗装」を採用しているので、高い防錆効果を維持します。 鋼材なので、経年劣化に強く、気温の変化にも左右されません。
- 安心の耐震構造検討書を発行
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- 1.当社の設計段階におけるチェック
- 2.建築確認時のチェック
- 3.第三者専門の建築士によるチェック
二重剛床構造
床も家族を守る構造体。二重剛床構造や壁量計算で、より安全に。
二重剛床構造は、ファミティウォールパネル同様、面で力を受けるため水平剛性が高まり、ねじれに対する強度を高めます。その厚さは、24mm(合板)+12mm(フローリング)の36mmという十分な厚さのため、階下への遮音性・耐荷重性能も向上し、床全面に合板を張ることで、住宅の気密性や断熱性能も向上します。
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一般的な家
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ファミティホームの家
1、2階共、床の下地には根太ではなく、構造用合板24mmを採用しています。壁と同様、耐震等級の計算に基づき、水平方向の強度を確保するよう、計画・施工を行います。
壁量計算
自社でのさまざまな構造の計算・図面をもとに、工事・検査を行っています。地震や風圧に耐えるには、建物強度はもちろん必要ですが、建物を支える基礎構造や、耐力壁のバランス・適材適所の金物使用等も非常に重要です。
例えば、片方のみが強くてもバランスが悪いと、建物はねじれを起こします。
また不適切な構造金物を使用する事で、ときには傾いたり、倒壊します。
これら、建物にとっては必要不可欠なさまざまな構造の計算・図面作成を当社で行い、更に第3者機関でチェックを受け、その図面を基に工事・検査を行う事により、強い耐震性とより一層の安心感を得られます。
適材適所に耐力壁(ファミティウォールパネル)を計画し、バランスよく地震に強い躯体を作ります。
桧土台とエンジニアリングウッド
土台の木材には、桧(ひのき)を用いています。
桧は心材の耐久性が高く、長期の水湿に耐える性質を持った木材で古くから社寺建築に用いられてきた木材です。(例:法隆寺など)
桧の香りには心を落ち着かせる効果があることも知られており、昔から使われてきたので、私たち日本人になじみのある木でもあるといえます。
また、構造部材には「エンジニアリングウッド」を用いています。木材は、単位重量あたりの強度、防火性能、断熱保湿性、吸音効果、調湿能力など、鉄やコンクリートと比較して優れた特性を有しています。
エンジニアリングウッドはその木材を科学の力でより優れた品質に仕上げ、木ならではの長所をパワーアップした画期的な建築材料です。
建築基準法の基準強度より1.5倍の強度があるといわれ、最高レベルでもある耐震等級3を確保するよう、綿密な計算に基づき、計画・施工しています。
※ご要望のプランによっては等級2以下になる場合があります。
FTJ(ファミティ タフ ジョイント)
※FTJ=金物工法
通常の軸組工法では、柱と梁の接合部分にほぞ穴を作って差し込みますが、ほぞ穴の集中する通し柱などは欠き込み(断面欠損)が多くなり、柱が細くなることで木材の強度が下がってしまうという欠点があります。
当社のFTJは、柱と梁の接続部分を接合金物とドリフトピンで固定します。金物を柱に取り付け、金物が入るようにスリット状に欠き込んだ梁をはめ込むので、柱・梁の断面欠損を最小限に抑えます。
また、ピンを材料の中心部まで挿して固定するので、地震の激しい揺れによる材料の引き抜きも防ぐことができます。
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一般的な家
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ファミティホームの家
大きな梁材の接続は断面欠損の少ないFTJ(ファミティ タフ ジョイント=金物工法)を採用しています。 FTJでは断面欠損を最小限にし、上下間の剛性をより高めます。
また、ピンを材料の中心部まで挿して固定するので、地震の激しい揺れによる材料の引き抜きも防ぎます。
地盤金物
Zマーク金物
(財)日本住宅・木材技術センターで数々の強度検査の結果、金物審査委員会を経て厳格な基準をクリアした高品質な金物。亜鉛メッキ又は同等以上の防錆処理を施している。
- 筋交いプレート
- 筋交いを柱、土台・梁等の横架材に取り付ける金物。この金物がないと、筋交いの壁倍率は確保できない。
- 短冊金物
- 横架材を介して、上下階の管柱の緊結に使用する補強金物。
- ホールダウン金物
- 地震や台風時に、柱が土台や梁から抜けるのを防ぎ、柱頭・柱脚に設置する金物です。
- 垂木専用ビス
- 垂木を母屋・梁・棟木に取り付ける金物。風圧により、垂木が浮き上がるのを防ぐ金物。
- 火打ち金物
- 床構面の隅部に取り付け、圧縮・引張に抵抗する金物であり、水平力による変形を防ぐ。
- 羽子板ボルト
- 地震や台風時に、梁が外れて脱落するのを防ぐ金物。主に梁の両端部に取り付ける。
- コーナー金物
- 柱と土台・梁等の横架材を繋ぐ金物。
適材適所、効果的に金物で固定し、柱・梁など構造材を形成します。